着物・通販の京都美のやでは:センスのよいきものを安く販売しています。着物を購入する際の奥義をご紹介します。
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購入奥義
秘!着物や帯の上手な買い方プロが教えます。
こんな着物を買ってはいけない! 販売員に何を尋ねれば良いか?
着物や帯の購入に失敗しないコツを伝授
素材 絵羽染め着物 型染め着物
織物の着物 裏地
小物 仕立て 展示会
素材
生地
素材である生地についてまずお話します。廉価な着物はそのほとんどが輸入生地です。主に中国、韓国等からのもので、生糸は中国、ブラジル等です。
輸入生地はまず検査が厳しくないので、難物が発生する割合が高く、上品には決して使われません。
日本の生地の産地である長浜や丹後製でもB反と呼ばれる傷物や主に喪服の生地に使われるAB反(分かりにくい傷物)を使用したものも上品には在り得ません。

染め上がった品物でそれを判断するのは難しいですが、仮絵羽(着物の形に仮に縫ってある物)の袖の裾に生地の端が見えれば確認してください。丹後製や長浜製なら赤い判があるはずです。
縮緬と言われるものにも多少触れておきましょう。本来着物の素材は絹100%の変わり無地、一越、紋意匠、駒綸子、緞子、等がありますが、全て縮緬です。羽二重は縮緬ではありません。皆様はシボのある鬼シボだけを縮緬だと誤解されているようですが、間違いです。

それに呉服屋さんによっては「これは生地が良いから高級品です」との声も良く聞きますが、現代では良い生地と悪い生地の差はあまりございません。
価格の差は専ら染めに寄るものです。お間違いのないように。
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絵羽染め着物
訪問着 留袖 付け下げ
さて、問題の染めに入ります。昔はこれらの着物の染め方は全て手で描いた物でした。
このホームページでもご紹介しました京友禅の場合、染匠と言われるプロデューサーが居て、多くの職人と工程を経て作品はできるのです。現在そのような手間隙掛けて製作された本物は影を潜め、多くは型を使って出来るだけ手間を省いた大量生産品が横行しています。
何故かと言えば、大量販売店は莫大な経費を掛けて運営されていますので原価を出来るだけ下げて、尚且つ高価に売らざるを得ないからです。主に蝋に似た薬品を使って柄を描き、裏から地色を染めるダックと言われる方法が良く使われます。

これで充分工程は省けるのです。勿論柄の意匠は型でとります。
裏を見ることが出来れば、柄の部分にロウケツ染めに似た独特の粒々が見られればダック染めです。
色もなんとなくボケていて、色の力がありません。
また今では本手描きでも中国物が幅を利かせていて、これについては見極めが難しいので、生地から判断するのも良いでしょう。その殆どが輸入生地だからです。
結論を申しますと、まず生地を見て、全体の色の発色やしっかり着色しているかどうか?そして裏を見て裏まで表の柄色がしっかり沁み込んでいるかどうか?

取って置きの奥義をお教えします。上前の身頃とオクミの縫い合わせ目を少し広げて縫えば隠れる部分も見てみます。手書きの場合は縫えば隠れる部分も含めて(要は重複する部分)手で描きますから身頃とオクミの隠れる柄が微妙に違います。ところが殆どは型を使ってその両方を染めるのでそっくり同じ柄になるのです。手描きではなくて、手挿しと言われる技法です。
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型染め着物
小紋
小紋の見極めは多少厄介です。型を使って染める小紋でも高級品もありますし、手描きの小紋もあります。
それ以外に機械で染める小紋が問題なんです。それをあたかも上記の手を使って型染めしたものや手描きの小紋と偽って売る場合です。

例えば鮫小紋の場合耳と言われる染め上がった生地の端を見て欲しいのです。耳まで小紋柄が染まっていたら、まず機械染めです。本物なら耳は無地になるものが多いからです。この場合も生地が輸入生地を使っていないかどうかも確認すれば良いでしょう。小紋の場合は反物のままですから、可能なはずです。
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織物の着物
紬 大島 お召し
紬とは真綿の糸を手で紡いで糸にして、それを染めてから織り上げる後染めものです。日本中に産地は在り、特に沖縄の紬、新潟の紬、他に山形、群馬、茨城、埼玉、東京、石川、岐阜、岡山、等が有名ですね。しかし事値段になると、地域差があってブランドによっては何倍もの価格差が生まれます。特にギネスブックにも世界で一番高価な民族衣装として登録されているのはご存知結城紬です。これら紬の判断は難しく、ラベルに頼らざるを得ないのですが、そのラベルの改ざんが横行していますのでたちが悪いですね。

ただしお気付きかも知れませんが、大島は紬ではありません。真綿糸を使っていないからです。絹糸を使った平織りです。だから大島には精華のパレス八掛を使用してください。色数も多く生地も強く、軽くて着心地は抜群です。
お召しは主に西陣製のものが大半で、昔は貴族のお召し物だったわけですから、この名前が付いたと言われています。
撚りの強い絹糸で織られてあり、主に男物の色紋付に相応しい織物です。
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袋帯 名古屋帯 染め帯 博多帯 綴れ帯
織の帯全般に言えることですが、手織りと、機械織ではその価格は大きく違います。しかし気を付けなくてはいけないのは、機械織を手織りと偽って販売される場合です。西陣製でしたら手織り証紙が必ず付けられます。それに眼鏡型の金色の証紙です。これは西陣製かどうかの見極めになります。すくい織と言われるお洒落物に多い帯は殆どが手織りですが、今では90%近くは中国物と言っても差し支えないでしょう。僅かですがまだ西陣の機屋さんでは手織りのすくいの帯を織っておられますが。染め帯に付きましては手描きかどうかの見極めだけです。しかもあまり高価な帯もございませんし、大量に作っても売れませんから、粗悪品は濡れ描きと言われる墨絵の直に生地に描いた染め帯の一部に大量生産品があるようですが、、、
博多帯は現在のところ中国やその他外国で織られているとは聞いていません。但しメーカーによっては値段差はあります。

問題は綴れの帯です。高価ですし、手織りのものが多くこれこそ中国の安い人件費で手先の器用な人たちにはうってつけの仕事になりました。京都の嵯峨野がもともとの生産地でしたが、聞くところ一軒だけが残って、品物に至っては全く見られないのが現状です。古いものでない限り綴れの帯の殆どが中国物です。
特に夏の絽綴れは大量に出回っています。
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裏地
胴裏
胴裏の生地は羽二重か、玉羽二重と言われる節のある糸を使って織られたものです。目方の重いものが上質とされるため良く増量が行われました。要は糊を付着させて重くしたのです。その為裏地にカビが出るのは糊のせいです。技術も発達したもので糊を付着させ、柔軟加工をして、カビは出ないと、ラベルに印字して、高級品に見せる手段が多くとられます。僅かですが染めた胴裏がありますが、染める場合は水に潜るのでまず心配要りません。但し高価です。

昔は福井の敷田という会社の製品が良いとされていましたが、すでに生産されていません。確かめるには重くて柔らかくてしなやかで必要以上に白くないもの(余計な加工がしていないため)が無難です。
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小物
帯締め 帯揚げ
帯締めの産地は昔は色々ありましたが、今では、三重県の伊賀上野と江戸組と言われる東京締めです。しかしこの商品も中国産が大量に入っています。三倍の価格差がありますし、手組みで同じものなら中国のものでもいいのですが、糸の発色が全く違います。艶に乏しいのです。微妙な締め心地も違います。やはりまだ帯締めについては日本製が優れています。機械組みは問題外です。中には良い物もあるように聞いていますが少数です。

帯揚げも中国製品が出回っていまして、高価な商品に限って日本産です。
もともと絞りは韓国か中国の手工芸品ですし、これは仕方ないとしても染めの帯揚げも今では中国の商品の方が多いようです。帯締め帯揚げのセット商品はほぼ輸入品です。
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仕立て
大量販売店の着物仕立ては中国やベトナムで縫われたものです。京都や東京の上質仕立ては袷で二万円以上はしますし、これは純粋に手間賃ですからコストを抑えるなら海外に頼るしかないのです。仕立てについては好みもありますが、心配ならどちらで仕立てるのか聞かれてみては如何ですか?

また日本の仕立てでもミシン仕立てがあります。これも好みによりますが、手間の掛かったミシン仕立てもありますので(このホームページでも紹介しています)出来上がりは手縫いとあまり変わりませんが、値段も大きな差はありません。
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展示会
呉服屋商売方法がいつごろから展示会中心の売り上げに頼るようになったのか、これは全て京都の問屋の指導だったわけで、この頃からあらゆる手段を講じてお客様を勧誘し、問屋に借りた商品で展示会販売をしだしたのです。今では問屋が商品から食事の手配、ホテルの準備、お土産、値札付け、販売員の派遣、何から何まで用意して呉服屋はただお客様を誘うだけ、、、いいえ案内状まで問屋任せで何もしない呉服屋も増えています。問屋はそこまでするのだから、卸値が想像できない高値になって必然として小売価格もとんでもない値段になります。

笑えない話として、業者である友人は言います。生産原価の十三倍が平均価格です。これは冗談ではありません。それほど経費が掛かるのです。

早晩京都の問屋が、日本中の展示会に頼る呉服屋が倒産するのは眼に見えています。掛かりつけの呉服屋さんがあるなら聞いてみてください。これらの商品は全て問屋から仕入れたものですか?と、、、悲しいけれど今全国の呉服屋さんで着物や帯を製作したり買取で仕入れている店は殆どありません。借り物だから高いのです。自分で仕入れないから商品知識も薄れていくのです。特に展示会で主に販売する店に至っては自分で売ることさえ放棄して、それで呉服屋と言えるでしょうか?本当に悲しいことです。
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